はるかぜのたいこ

図書館で働きだしてから、よく懐かしい本や物語に出会うようになりました。知識としては残っていないんだけど、ふとタイトルや絵に懐かしさを覚えて、めくってみると、どこかで見たことあるような物語で・・・ということがすごく多いんですよ。そんな時は、いつも、全く自分の知らないところから、ぐぐっと何か引っ張り出される不思議な感じがするんです。
今日は、春をテーマにした本の紹介コーナーに並べられていた本の中から、懐かしい話を見つけました。
最初はどこで見たか分からないんだけど、なんとなく絵が懐かしくて、動物たちの台詞にも覚えがあって・・・なんでだろうな、と暫く考えて思い出しました。
これ。小学校の国語の教科書に載ってた話です。
絵を描いたのは葉祥明さんだったんだ・・・。絵本自体が、生まれる前からあったことも知りませんでした。ストーリーは、なかなかユニークで、さむがりやのうさぎ(セーターやオーバー、手袋やえりまき、マスクなど思いつく限りの防寒姿)がくまさんのがっきやさんにやってきます。くまさんのアドバイスにならって、そこにあったふしぎなおおきなたいこをどーんと鳴らすと、ふうっと春風が吹いて、春の野原が見えて・・・。
途中で、太鼓を叩くのが楽しくなったうさぎが、10も20も叩くシーンが妙に好きですね。ほんわか、暖かい気分になりました。この話、随分、音読の宿題で読んだ気がするけど、両親は覚えてるかな。

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