おひたき

祐徳稲荷神社のお火たきに行って来ました。
仕事が終わってから、一旦伊万里の実家に帰った後、鹿島まで移動です。ちょっと遠回りやね。
境内に置かれた御神火は、思っていたよりも大きくて、火の粉が高々と上がっていました。役割を終えたお札やお守りがどんどん放り投げられて、次々と燃えていきます。周囲に人垣が続く光景は迫力があって、小学校の時のキャンプファイヤーや鬼火焚きを思い出しました。こういう時の火って、とても暖かく感じます。
ちょうど土曜日で、商売で有名な神社ということもあって、いろんな人で賑わっていました。あとでニュースで聞いたところによると、神戸からも来てたとか。参道のお店に加えて、出店や地元の物産展がたくさん出ていたので、揚げたての天ぷら(練り物の方)を買ったり、お茶を飲んだり、ついつい買い食いしてしまいました。21時すぎなのに、お腹一杯(笑)
おひたきは火入れの時間が20時と遅いので、23時くらいまで賑わうそうです。そのせいか雰囲気がお正月の時みたい。祐徳稲荷神社も綺麗にライトアップされてて幻想的でした。

せっかく行くなら、事前にどういう神事なのか調べてから行けばよかったなあ。

お火たきは、祐徳稲荷神社の秋祭の神事として行われます。春の初午に相対する祭事で、春の祭りによって山から田へお降り願った神霊に、秋の収穫と共にその働きを終え再び山へお昇り願う為の感謝の祭りです。また、鎮魂の祭りでもあります。日没から宮司祝詞で始まり、御神前の浄火が松明に移され、境内に設けられた「おれ」(大小の木を積み重ね、青竹で囲んだもの)に点火されると(20時頃)参拝者から喝采が沸き上がります。病気の人は御神火にあたると良くなると、又、その1年にあったことの反省を火の前で行えば来年は良いことがあると言い伝えられています。

あー、反省してくればよかった!
・・・後で鹿島のじいちゃんに教えてもらったのですが、燃えて黒くなった木を切って持って帰って玄関においておくと、魔除けになるそうです。皆が火の粉を浴びながら、黒くなった木を引っ張ってきて、水で冷やして、切ってたのは、そのせいだったんだね。